犬の吠えの種類と、そのしつけ方法

困り顔のゴールデンレトリーバー

①怖くて吠えている。

 

これは、チャイムが鳴る、他の犬や人とすれ違う、知らない人が近づく、など

犬にとっては怖いものになります。

 

・チャイムというのは、荷物を持ち、帽子を被り、荷物を渡し終えたら、すぐにどこかに行ってしまう人が来る合図で、

その存在は、犬にとってはなんだか不思議な存在です。

 

・他の犬や人とすれ違う際に吠えてしまうのは、犬や人に慣れていないと、吠えてしまうことがあります。

人は大丈夫でも、マスクをしている人が苦手だったり、黒い犬が苦手、というケースもあります。

 

・知らない人に近づかれるというのは、犬にとって危険を伴うので、怖いのでしょう。

 

 

しつけ方法

・怖がらないくらいの刺激にして、徐々に慣れていく。

どういうことかと言うと、

例えばチャイムなら、音をものすごく小さくして、鳴らしてみます。

ここで吠えていても、吠えていなくても、おやつをあげたり、大好きなおもちゃで遊んだりします。

 

ここで重要なのは、チャイムという苦手な刺激に勝る、犬の大好きなものを使って、慣れさせていく、ということが重要です。

ものすごく小さな音なので、チャイムが鳴る毎に、その大好きなおやつがもらえると分かると、

チャイムが鳴っても、そっちのけでおやつをもらおうと、近づいてきます。

 

この段階になったら、ちょっとずつチャイムの音を大きくしていきます。

同じように、吠えていても、吠えていなくても、おやつをあげたり、おもちゃで遊んだりしていくことを繰り返すことで、

チャイムの音を無視できるようになります。

 

これを何度も繰り返し、いつものチャイムの音にまで戻していきます。

根気は必要ですが、こうすることで、犬の気持ちにも変化が見られます。

 

チャイム=知らない人が入ってきて、怖い!という気持ちから、

チャイム=おやつやおもちゃがもらえる、良い合図!となります。

 

チャイムが良い合図になると、怖い訳ではないので、吠える必要がなくなり、

吠えなくなるのです。

 

見つめるダルメシアン

②守ろうとして吠えている

 

これは、庭先に近づこうとした人などに、縄張りを守ろうとして吠えてしまうものです。

また、飼い主を守ろうとするかのように、飼い主の前に立ち、吠えてしまう犬もいます。

 

①の怖くて吠えているのと同じように、徐々に吠えてしまう対象に慣れさせていくことと同時に、

飼い主との関係性を見直すきっかけになります。

 

犬に家や自分を守ってもらうということは、犬にストレスをかけているということになります。

そうなると、犬は休まることがなく、常にその場所を守ろうと、気を張っていることになります。

 

犬に気を張らせるということは、簡単に言うと、犬に家のことを任せよう、ということになります。

そうなると、吠えをやませることは出来ませんし、下手をすると、吠えを増やしてしまうことになります。

 

 

しつけ方法

①と同じように、吠える対象に対して、なれるトレーニングをすることをオススメします。

そして、飼い主との関係性を築き直すために、基礎トレーニングと言われる、

お座り、伏せ、待て、おいで、ついて、のトレーニングを行います。

 

ただ行うだけでなく、レベルを上げて行うのが重要です。

家の中の静かな環境で出来たとしても、あまり意味はありませんので、

どんな状況でも出来るように、トレーニングの質を上げていくことで、

難しい状況でも、犬は飼い主にしっかりと反応し、指示を聞いてくれるようになります。

 

例えば、人が庭先に近づき、吠えてしまったとします。

それを聞きつけた飼い主が、「おいで」と呼び戻すことが出来ると、庭先に近づいた人が見えない場所に、犬を移動させることが出来ます。

落ち着いた場所に移動させることが出来れば、犬も安心して吠えることがなくなります。

 

犬に全く吠えさせない、というのは不可能ですし、しなくても良いと考えています。

(人だって、スポーツ観戦などで興奮したら、うぉー!とか叫びますしね。)

しかし、過剰に吠えさせることは、犬にストレスを与えることになります。

それは犬もあまり望んでいるとは思えません。

小さな体で、侵入者をどうにかしようとするのは、犬にとっても危険性があるので、本当ならしたくはないのです。

 

それなら、ちいさな体で頑張らなくても良いようにと、飼い主との関係性を築き直し、

「この人がいれば安心!」という風になれば、犬も過剰に吠えることなく、落ち着いてくれます。

 

おもちゃで遊ぶ、ラブラドールレトリーバー

③要求吠え

これは、人や犬、おやつやお散歩などに対して、

「早くそれ頂戴!」 「早く行こうよ!」 「もっと遊ぼうよ!」などと、

嬉しくて吠えてしまうことです。

 

ご飯前や散歩の準備をしている時、犬とすれ違う時、吠えてしまうことはありませんか?

犬も嬉しくて、楽しくて吠えてしまうこともあります。

しかし、これがおやつをもらえるまで、お散歩に行けるまで、

ずーっと吠えていたら、大変ですよね?

 

しつけ方法

この要求吠えを止めて欲しいなら、無視が一番です。

要求吠えは、簡単に言えば、わがままです。

小さな子供が「これ欲しい~!」 「あれ買って~!」と泣き叫んでいたら、

「それは買いません!!!」となりますよね?

 

しかし人と違って、言葉を理解しているわけではないので、

犬に負けじと大きな声で、「うるさい!」と言っても、さらに興奮して吠えるようになります。

ですから、犬の要求に乗らないよう、無視が良いかと思います。

 

ご飯を出そうとして吠えたら、吠えやむまでご飯をあげない。

散歩の準備中吠えたら、静かにするまでリードをつけない。

犬と遊びたそうに吠えたら、落ち着くまでその犬に近づかない。

飼い主が帰宅して吠え始めたら、興奮が収まるまで側に行かない。

 

犬に欲しいものがあるなら、それを使ってトレーニングすると上手くいきやすいですよ♪

 

 

※病気や怪我のため(痛みのため)、吠えてしまうことなども考えられますが、

それらはその怪我を治癒しないと、もしくはその部位を触らないようにすることで、

徐々に落ち着くと思います。

 

健康な犬の場合、大きく分けて、上記の3つに分けられると思います。

・怖い!嫌だ!という想いから。

・僕がここを守るんだ!という想いから。

・それ欲しいよ!という想いから。

 

 

ですが、同じような状況で吠えても、

意味合いが違う場合もあります。

 

例えば、散歩中人に吠えてしまうという場合。

Aという男性で、大きな声で「可愛いなぁ!」と上からグリグリ触る人と、

Bという女性で、しゃがみこんで、優しくおやつをくれる人。

 

Aという男性に対しての吠えは、おそらく怖くて、嫌だという想いから吠えていると考えられます。

Bという女性に対しての吠えは、おそらく「早くおやつ頂戴!」という想いから吠えていると考えられます。

 

この場合、どうやって吠えの種類を見極めますか?

どちらも吠えていることに、変わりはありません。

人に向かって吠えています。

 

怖くて吠えているなら、おやつなど大好きなものを使って、慣れさせていくことが可能です。

しかし、嬉しくて吠えている場合、おやつをあげると、もっと吠えることになってしまうでしょう。

 

ここで見極めて欲しいのは、犬のボディランゲージです。

犬の、耳、目、口、毛、脚、尻尾、体全体を総合的に見て、犬がどのような気持ちなのか?を

しっかりと見極める必要があります。

 

しかし、それを見極めるのは、難しいのです。

そんな時は、近くのドッグトレーナーに相談し、

自分の犬がどんな吠えなのか?を実際に見てもらうのが一番手っ取り早いです。

 

先に書いたように、対応を間違えると、吠えが増えてしまう可能性があります。

犬の感情を的確に読み解き、飼い主に適切な説明・トレーニング方法を伝えられるドッグトレーナーに相談することで、

あなたの犬の吠えは、少しずつ落ち着きを取り戻してくると思います。